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2006/03/10

<総合>エジプトとITで緊密協力

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    潘基文・外交通商部長官の国連事務総長出馬を支持したムバラク大統領(右)と会談する盧武鉉と大統領

 6日からアフリカ3カ国を歴訪中の盧武鉉大統領は7日、最初の訪問国エジプトでムバラク大統領と首脳会談、両国間の貿易・投資拡大などに合意した。特に、超高速インターネット、移動体通信、DMB(デジタルマルチメディア放送)、携帯インターネット「ワイブロ」などIT(情報技術)分野で緊密に協力していくことで一致、今後具体的な協力策を探ることになった。

 盧武鉉大統領は、ムバラク大統領との首脳会談で、エジプトが中東・アフリカのITハブ(拠点)国家建設を目標にインフラ構築を積極的に推進している現時点で両国の協力可能性が極めて高いということで見解を同じくした。

 両首脳はまた、エジプトのエネルギー開発事業、空港、石油化学施設など大型建設プロジェクトに対する韓国企業の参加拡大に向け相互に努力することにした。韓国企業のエジプト軍現代化事業参加など防衛産業分野の協力も強化することに合意した。

 国連をはじめとする各種国際機構での緊密な協力関係を持続的に発展させ、特に国連安保理改革問題とテロリズムなど地球規模の問題に対して国際舞台で共同対処することになった。

 特に、ムバラク大統領は、潘基文・外交通商部長官の国連事務総長出馬に対して支持する立場を明確にした。首脳会談後の共同記者会見で、「この問題は国連安保理で適切に論議されるものと考える」と述べながら、「潘長官の出馬をエジプトは支持する」と強調。

 韓国の国家元首がエジプトを訪問するのは今回が初めて。7日の在エジプト同胞懇談会では、「5000年ぶりのトップ会談」とのジョークも飛び出した。

 盧大統領は9日、カイロにあるアラブ連盟本部を訪問後、次の訪問国、ナイジェリアを訪れた。2泊3日の滞在後、アルジェリアを訪れ、8泊9日のアフリカ歴訪を終える。

 潘長官は今回の盧大統領のアフリカ3カ国歴訪について、「1982年の全斗煥大統領のナイジェリア、ガボン、セネガル、ケニアなどアフリカ訪問が、冷戦状況下での非同盟友好勢力確保が目標だったとすれば、24年ぶりの訪問はアフリカ開発のための能動的協力とエネルギー資源確保が主眼点である」と語った。