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2008/04/04

<総合>ポスコ40周年・10年後に売上高「100兆ウォン突破」

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    創立40周年式典で社歌をうたう朴泰俊・名誉会長㊨と李亀沢会長ら役職員

 ポスコは1日、浦項の本社大会議室で創立40周年記念式を開催し、10年後の2018年に連結ベースで売上高100兆ウォン、粗鋼生産量5000万㌧達成をめざした「ビジョン2018」を発表した。ポスコは過去40年間に世界でも例をみない高速成長を遂げ、世界鉄鋼業界で新日鉄とトップ2を競い合う鉄鋼メーカーに躍進した。無から創り出した「鉄鋼報国」の闘魂。今回の長期ビジョンは、今後10年、毎年10%以上の成長を目標にしており、さらなる飛躍へ向けた決意宣言でもある。

 式典には、初代CEO(最高経営責任者)の朴泰俊・名誉会長(81)をはじめ創立時のメンバー17人も出席した。拍手で出迎えられ登壇した朴名誉会長は、「人生は短く、芸術は長いという。ポスコは我々みなの偉大な芸術作品だ」と述べると、職員らは起立して大きな拍手をおくった。

 1968年当時、資金、技術、人材すべてが足りなかった。対日請求権資金を使い、新日鉄を説得して技術を導入した。「失敗すれば迎日湾に飛び降りる」覚悟を固め、文字通り血と汗でつくったポスコの今日の発展ぶりに感慨を新たにした。

 チャレンジを続けるポスコ精神は社風として息づいており、李亀沢会長は、「産業化時代に祖国に対する使命感で成功の歴史を歩んできたように、将来は創立理念を世界の中で昇華・発展させ、人類社会の発展に向けたグローバルな成功へつなげよう」と訴えた。

 各界からの祝辞が寄せられる中、日本からは中曽根康弘・元首相がビデオメッセージで、「ポスコの正面にかかる『資源は有限だが、創意力は無限だ』の標語をみて、限りなき創造力がポスコ発展の基盤であることを知った」と祝賀した。

 ポスコで最初の鉄鋼生産が始まったのは第1高炉が完成した73年。同年の売上高は416億ウォンだったが、5年後に3000億ウォンに急増。創立30周年の98年には10兆ウォンに増えた。10年後の18年には100兆ウォンをめざすまでになった。

 粗鋼生産能力は、73年の年産103万㌧から設備拡張を続け、3000万㌧を超えた。英国の鉄鋼専門誌「メタル・ブリティン」によると、昨年の生産量基準で韓国は3280㌧を記録、世界4位につけた。1位は06年に合併したアルセロールミタルの1億1640万㌧。2位新日本製鉄3450万㌧、3位JFE3380万㌧とは僅差だ。

 ポスコは、この生産能力を10年内に5000万㌧に拡大する計画だ。このため、海外での工場建設に力を入れており、まずインドで年産1200万㌧規模の一貫製鉄所を年内に着工する。現在鉱権確保や土地問題で予定より遅れているが、問題はないとしている。ベトナムでの製鉄所建設いかんも近く最終決定する。また、米州、欧州、東欧での生産拠点を確保する計画も進めている。

 海外工場にはポスコが独自開発した製鉄技術のファイネックス工法を採用することにしている。

 一方、エンジニアリング、建設、エネルギー、IT(情報技術)など非鉄部門も積極的に育成、2018年にはポスコ全体の30%を占める30兆ウォンの売上高を達成するとの目標を掲げている。鉄鋼を中心とするグローバル企業としてのさらなる前進に期待がかかる。