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2008/08/01

<総合>日本勢抜き・厚板生産世界1へ

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    200万㌧規模の厚板工場着工式。左から3人目が李亀沢ポスコ会長。左端=鄭俊陽社長、左から2人目=朴晙瑩・全羅南道知事、右端=李聖雄・光陽市長

 ポスコが1兆8000億ウォンを投じて年産200万㌧規模の厚板生産工場を着工した。この工場が完成すれば、ポスコの厚板生産量は年間700万㌧を超え、世界1の厚板メーカーになる。李亀沢ポスコ会長は、「今回の厚板工場建設は不動の世界1位にある韓国造船産業の爆発的な厚板需要に対抗するためのもの」と強調した。国内造船業界は恒常的な厚板不足状態にあり、ポスコの新工場着工に期待をかけている。

 厚板工場着工式は、光陽製鉄所でこのほど李会長ほか朴ジュンヨン・全羅南道知事、李聖雄・光陽市庁ら関係者300人が出席して行われた。完工予定は2010年7月。また、厚板工場に供給するスラブ(板材の鉄鋼半製品)を生産する製鋼工場や鋳造設備、酸素工場も同時に着工した。

 現在のポスコの厚板生産量は浦項製鉄所の既存の3工場で昨年430万㌧。今後500万㌧以上に増強する設備拡張が進められている。光陽製鉄所の新厚板工場がフル稼働する11年には、この既存3工場を含め生産量は725万㌧に達し、厚板生産で現在世界1、2位のJFE(460万㌧)、新日鉄(455万㌧)を抜くことになる。

 ポスコが今回、大規模厚板工場建設に踏み切ったのは、世界1の韓国造船業界のためだ。国内造船だけでなく重工業業界も厚板需要が急激に増加しているが、国内鉄鋼業界の供給量が絶対的に不足している状況が続いている。

 06年に911万㌧だった韓国の厚板需要は昨年1000万㌧を突破し、今年は1300万㌧に増える見通しだ。これに対して、国内鉄鋼メーカーは現在700万㌧しか供給余力がない。残りは輸入に頼るしかない。実際、造船業界の厚板輸入量は01年の107万㌧から昨年には466万㌧に急増。今年は600万㌧に達する見込みだ。しかも厚板価格の上昇が続いており、昨年はトン当たり58万ウォンから92万ウォンにはね上がった。

 輸入先の新日鉄は最近、造船用厚板価格をトン当たり50万ウォン以上値上げしたいと打診してきたという。60%以上の大幅値上げに造船業界は緊張している。厚板不足が恒常化している造船業界にとっては価格以上の位安定確保が大事であり、背に腹は代えられない状態だからだ。

 国内鉄鋼メーカーはこれに積極的に対応し出した。今回のホスコの新厚板工場に加え、来年11月には東国製鋼の厚板工場、さらに11年には現代製鉄の一貫総合製鉄所が完成すれば、国内供給能力は1000万㌧を超す見通しだ。業界関係者によると、3年後には厚板輸入量は300万㌧以下に減る見通しだ。