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2009/04/10

<総合>上場企業昨年実績・売上23%増、純益は40%減

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 韓国取引所と上場会社協議会が発表した「12月決算法人の2008年度営業実績」によると、金融業を除く有価証券市場上場563社の昨年の売上高合計は878兆3909億ウォンを記録、前年より23・75増えた。しかし、営業利益は56兆3121億ウォンで2・1%減少し、特に純利益は31兆9837億ウォンで40・9%減となった。厳しい環境の中でも売り上げは伸ばしたが、為替差損(対ドルで年間18・7%ウォン安)などの影響で純益が大幅減を余儀なくされ、赤字に転落した企業も増えた。厳しい1年であったことを見せ付けた。

 昨年のこれら上場企業の、売上高営業利益率は前年の7・0%から6・1%に低下し、売上高純利益率も6・7%から3・3%に下がっている。つまり、1000ウォン相当の物品を売って61ウォンの利益をあげたが、利子など営業外費用を差し引き最終的に手元に残った利益は33ウォンにすぎないことを示す。売上高は増えたが利益は減り、前年より「外華内貧」の度を強めた。

 コスダック登録878社の場合は、売上高合計は73兆7571億ウォンで前年比18・3%増えた。営業利益も3兆6438億ウォンで22・3%増を記録。しかし、純利益は通貨オプションの「KIKO」による為替差損の影響を受け、10年ぶりに赤字転落した。赤字額は1兆8029億ウォン。

 上場企業、コスダック登録企業とも赤字転落する企業が増える中で、特にハイニックスの4兆7196ウォンにのぼる巨額赤字を筆頭に、韓国電力、大韓航空も兆台の赤字を計上した。

 10大グループの成績をみると、全体で売り上げは18・8%増えたが、純利益は18・9%減った。だが、現代自動車、ポスコ、現代重工業の3グループの純利益は前年よりむしろ増加、サムスンなどその他グループと対照をなした。

 特に、現代自動車は、営業利益は前年より3・5%減ったが、それでも1兆8772億ウォンの黒字を計上した。これに比べ、トヨタ自動車が4500億円の営業赤字に転落している。世界市場では現代自動車が7%販売を伸ばし、トヨタ自動車は7・5%販売を減らしている。これは円高・ウォン安で韓国車の価格競争力が強まったことを示す。このように昨年の営業実績をみると、輸出企業の業績は好転した半目、内需企業は苦戦を強いられた形になっている。

 また、時代の潮流にあった事業展開した企業が好業績をあげたのも大きな特徴だ。例えば、コーロン。世界で日本メーカーを含め3社しか量産に成功していない、鋼鉄よりも強いアラミド繊維を武器に初めて営業利益1000億ウォン突破を成し遂げた。サムスンSDIは新たな事業である2次電池の売り上げを前年の2倍近い1兆8507億ウォンに引き上げた。このほかに、東洋製鉄化学は、太陽光発電素材のポリシリコンの生産増大で営業利益を前年より3倍増にした。低速エンジン部品メーカーのヒョンジン素材は風力発電部品事業の成功で業績をアップさせるなどの新たな動きが目立った。