韓国メーカーが液晶テレビと液晶パネルの世界市場を席巻している。液晶の世界で不動の1位のサムスンに次いでLG電子の追い上げも急で、この2社でパネルは世界シェアのほぼ50%を占め、テレビも30%を突破した。最近の相次ぐ受注増に照らし、今年はシェアをさらに拡大するのは確実で、「世界市場を制覇する日も近い」という見方まで出ている。
証券業界と関連業界によると、第2四半期(4~6月)に液晶テレビと液晶パネルの両市場で韓国メーカーは1、2位を独占する見通しだ。
液晶テレビの世界シェアは、1位サムスン電子と現在3位LG電子の2社合計で第1四半期(1~3月)に30・8%(823万1000台)を占めた。
第1四半期に504万代を販売し、世界シェア18・9%のサムスン電子は、引き続き好調が続いており、不動の1位を堅持するのは確実だ。LG電子は、第2四半期販売台数が前期比15%以上増え、368万~370万台に達する見込み。
競争メーカーの2位ソニーの第1四半期販売実績は334万台で、世界シェア12・5を占めた。3位LG電子との差は0・6ポイント。LG電子はすでに4、5月でソニーを上回る販売台数を記録しているもようで、第2四半期はソニーを上回ると見ている。
ディスプレーサーチなど海外の調査機関によると、世界の液晶テレビ市場は、今年中に17%増え、2013年には2億台を突破する見通しだ。液晶テレビは韓国の大きな稼ぎ頭になっている。
一方、10インチ以上の液晶パネル市場では、サムスン電子とLGディスプレーなど韓国メーカーの独走状態が続いている。4、5月の出荷台数でみると、サムスン電子とLGディスプレーが共に25%前後のシェアを占め、後を追う台湾、日本勢を圧倒している。ディスプレーサーチによると、1~5月の韓国2社の世界シェアは49・8%を占める。
業界関係者は、「LG電子が液晶テレビ市場でソニーを上回ることになればパネルとセットで初めて韓国メーカーが1、2位を占める。その象徴的な意味は大きい」と語った。
むしろ、韓国メーカー同士の競争が激化している。最近もLG電子がサムスン電子製より5㍉薄い厚さ24・8㍉の超薄型LED(発光ダイオード)テレビを出荷、話題を呼んだ。
LEDテレビで先行するサムスン電子は、出荷100日で販売台数が50万台を突破した。同社関係者は、「このような販売速度は03年にサムスン電子が液晶テレビ市場に本格参入した時以上だ」と述べた。