韓国銀行が発表した実質GDP(国内総生産)速報値によると、第3四半期(7―9月)の成長率は前年同期比3・3%を記録した。2011年第4四半期(10―12月)の3・4%以来、7四半期ぶりの高水準で、景気が回復していることを示した。前期比でも、8四半期連続0%台の低成長から脱し、2期連続で1・1%の成長率を記録した。特に注目すべきは、輸出不振をカバーすべく、内需主導型の成長パターンに変わった点だ。
第3四半期の成長率は、輸出が前期比マイナス0・9%に落ち込んだが、内需が盛り返した。非耐久財とサービスを中心に民間消費が過去3年で最大の1・1%増加し、不振続きだった設備投資も前期の0・2%減から1・2%増に反転した。建設投資も2・7%増加した。成長の要因がこれまでの輸出中心から180度変化した格好だ。
政府歳出と輸出が成長をけん引した第2四半期(4~6月)とは違い、民間消費と投資が成長をけん引したということは、自発的な成長力が高まったことを意味する。鄭潁沢(チョン・ヨンテク)・韓銀経済統計局長は「食料品価格の安定で食料品消費が伸びたほか、歯のスケーリング(歯石取り)が健康保険の給付対象に含まれたことで保険・福祉などのサービス消費が増えた」と指摘した。
経済活動別には、製造業が1・6%増加したのをはじめ、建設業(1・2%)、電気・ガス・水道業(1・0%)、農林漁業(2・0%)、サービス業(0・7%)がそれぞれ伸びた。
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