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2013/06/28

<総合>米金融緩和縮小発言・韓国金融市場も動揺

  • 米金融緩和縮小発言・韓国金融市場も動揺

    1800割れしたKOSPI

 FRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ議長が年内に金融緩和を縮小すると発言したことを受け、株価、ウォン相場、債券価格が軒並み急落する「トリプル安」現象が現れるなど、韓国金融市場も大きく動揺した。これに続き、「中国発信用収縮ショック」で、KOSPI(韓国総合株価指数)は24日、11ヶ月ぶりに1800ポイントを割り込んだ。

 ◆現状 金融監督院によると、外国人投資家による株式・債権保有額は5月末現在で512兆ウォンにのぼる。08年の世界金融危機に伴う米国の量的緩和政策後、新たに300兆ウォンも流入した。このうち米国からは約114兆ウォンが入ってきている。

 だが、米国が量的緩和の縮小を打ち出してからは資金の流出が進んでおり、今後の展開次第では外国人投資家の資金の急流出も懸念される。すでに資金繰りが厳しくなっている企業もでている。

 韓国株式市場で外国人投資家の資金が占める比率は30%を超える。このため資金の引き上げ現象が続けば、株式市場は大きく動揺する。サムスン電子株の外国人保有比率は今月初めの49・2%から低下し始め、株価が下がったのもこのためだ。


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