ベトナムを国賓訪問した朴槿惠大統領は9日、首都ハノイでチュオン・タン・サン国家主席と首脳会談を行い、来年中に高いレベルでのFTA(自由貿易協定)締結を目標に、交渉を加速化させることに合意した。会談後に採択した共同声明に明記した。朴大統領は、これを通じて両国間の貿易規模を現在の200億㌦から2020年に700億㌦に拡大することを目標に掲げた。
共同声明によれば、両首脳は09年に結んだ両国の戦略的パートナーシップをさらに進め、両国の問題だけでなく国際社会が直面している諸問題についても緊密に協力していくことにした。
また、韓国の原子力発電所の開発経験と技術を共有することがベトナムの原子力発電産業の育成に寄与するとの共通認識を持ち、ベトナムでの原子力発電所開発のために両国が協力していくことで合意した。
両国間のFTA交渉は09年から始まったが、今回の首脳合意を受け、来月の第3回交渉で論議のスピードアップが図られる見通しだ。韓国はベトナムも加盟しているASEAN(東南アジア諸国連合)と既にFTAを締結しているが、今回の2国間FTAでは高い自由化レベルをめざす。
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