中東で「医療韓流」が起こっている。サウジアラビアに韓国の医療IT(情報技術)システムを輸出することで合意したのに続き、クウェート、イエメンなど中東各国との医療輸出交渉も進展している。韓国の医療技術に対する高い評価とともに、1970年代に中東建設ブームで韓国が積み重ねた信頼が、今回の医療韓流を促進する役割を果たしているようだ。
陳永(チン・ヨン)・保健福祉部長官は22日、サウジでアブドラ・アル・ラビーア保健相と保健医療協力の合意議事録に署名した。これから2カ月以内に法的拘束力を持つ行政協定を結ぶ予定であり、韓国の病院システム(HIS)をまるごと移植する1兆ウォン規模のプロジェクトが実現することになる。
今回の合意によると、まずサウジの保健所3000カ所と公共病院80カ所を対象に、10年計画でHISを構築する。HISは、電子チャット方式の処方伝達・映像情報管理・電子記録の義務化などのシステムをいう。
サウジ政府は、国家レベルの保健医療情報化事業の中で、すでに発注した事業を除き、診療情報交換や血液管理、遠隔診療などのシステム構築を韓国に任せることになる。また、サウジの保健所と公立病院3エリアのうち1エリアのHISは韓国が丸ごと構築する。この事業を推進するため、両国が共同投資する合弁会社をサウジに設立する。
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