朴槿惠大統領は7日から2日間、インドネシア・バリ島で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で「APEC加盟国・地域が世界の自由貿易体制のさらなる発展を先導すべきだ」と強調した。また、「APEC諸国を物理的に連係するインフラの拡充が何より重要だ」と述べ、韓国がAPECのインフラ開発に積極的に参加する考えを明らかにした。朴大統領の提案は首脳宣言にも反映された。
APEC首脳宣言は、2016年まで新たな保護措置を導入しないことを明記したが、朴大統領は今回、貿易自由化の重要性を次のように力説した。
「貿易自由化は財政負担を伴わずに経済活性化や雇用創出などを達成できる最も効果的で費用が少ない政策だ。世界経済の回復のためにはマクロ経済と通貨政策の調整も重要だが、韓国政府は2度の金融危機を克服する過程で相互開放を通じた国家間自由貿易の増進が経済回復のために非常に重要だということを切実に感じた」
朴大統領は世界自由貿易体制の発展について、①世界貿易機関(WTO)による多角的貿易体制の強化②保護主義への対応③域内地域統合に関する論議の調和――の3点を強調した。
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