ここから本文です

2013/11/15

<総合>北朝鮮・羅津~ロシア・ハサン、鉄道事業に韓国参加

  • 北朝鮮・羅津~ロシア・ハサン、鉄道事業に韓国参加

    握手するプーチン大統領(左)と朴槿惠大統領

 韓国とロシア間の経済協力が多角的に推進されることになった。朴槿惠大統領は13日、プーチン大統領と青瓦台(大統領府)で首脳会談を行い、北朝鮮・羅津(ナジン)港の近代化など韓・朝・ロの3カ国協力プロジェクトの推進に合意するなど、朴大統領の構想「ユーラシア・イニシアチブ」を具体化する内容を盛った共同声明を採択した。ユーラシアを一つの大陸として結んで物流やエネルギーネットワークを構築し、経済協力を促進する「ユーラシア・イニシアチブ」構想に弾みがつきそうだ。造船協力、ロシア極東地域の港湾開発などでも合意した。

 両首脳の会談は、9月にロシア・サンクトペテルブルクで開かれたG20(主要20カ国・地域)首脳会議時の個別会談に続き2回目。朴政権発足後、韓半島を取り巻く4大国の首脳として最初の訪韓となる。今回の会談では、アジアと欧州を結ぼうと朴大統領が提案する「ユーラシア・イニシアチブ」を中心に経済協力問題を集中的に協議した。

 両首脳は会談で、北朝鮮・羅先(ナソン)市の羅津港とロシア極東沿海地方のハサンを結ぶ鉄道(全長54㌔㍍)の改修や、羅津港の近代化などが中心となる「羅津・ハサン物流協力事業」に韓国企業3社がコンソーシアムを組んで参加する内容のMOU(了解覚書)を締結した。

 この事業は、羅津からハサンに至る本格的な地域開発でもある。ロシアと北朝鮮の合弁企業「ラソンコントランス」(持ち分率=北朝鮮30%、ロシア70%)が運営しているが、ここに韓国鉄道公社、ポスコ、現代商船が持ち分参加する形で加わることになる。


つづきは本紙へ