韓国とオーストラリアが８日、ＦＴＡ（自由貿易協定）に正式署名した。共同研究合意から７年４カ月。ＧＤＰ（国内総生産）基準で２兆７０００億ドルの巨大貿易圏が誕生することになった。朴槿惠大統領はこの日、訪韓したオーストラリアのアボット首相と首脳会談を行い、尹相直(ユン・サンジク)・産業通商資源部長官とロブ貿易投資相の間で行われたＦＴＡ署名式に参加。両首脳は、ＦＴＡの利点が最大化されるよう、協定の早期発効に合意した。

　ＦＴＡが発効すれば、韓国は輸入全体の94・３％の品目について10年以内に関税を撤廃する。オーストラリアは５年以内にほぼすべての品目の関税を撤廃することになる。

　韓国にとって最大の恩恵は、対オーストラリア輸出全体の20・５％を占める自動車だ。中でも小・中型のガソリン車はＦＴＡ発効直後に５％の関税が即時撤廃される。韓国貿易協会によると、昨年の輸出台数は13万５５５１台で、対カナダ輸出（13万３０００台）を上回る。オーストラリアでの韓国車のシェアは現在10％台だが、ＦＴＡでシェア拡大が期待される。

　また、自動車部品や家電、一般機械、鉄鋼、石油化学など主力輸出品の多くも、関税の即時撤廃の対象に含まれており、韓国の関連業界は新たな市場を開拓できると期待している。

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