ウォン高が止まらない。13日の対ドルレートは、1ドル=1022・50ウォンを記録、世界金融危機直前の2008年8月7日に記録した1016・50ウォン以来の高値となった。対円レートも100円=998・96ウォンにまでウォン高円安が進み、「100円=1000ウォン台」が崩壊した。すでに採算割れに陥った輸出企業も出ており、金融当局は相場の値動きを注視し、急激なウォン高を防がなければならなくなった。企業も技術開発とコスト削減で競争力を高める対策を迫られている。
全国経済人連合会によると、対ドルレートで10%のウォン高になれば国内の製造業の営業利益率は0・8ポイント減少する。すでにこの1年間にウォンはドルに対して8・2%も切り上がっており、企業経営を圧迫している。
韓国銀行によると、ウォン高により4月の輸出物価指数は88・33と前月比2・5%下落した。これは、輸出企業が同じ商品を売って手に入れる金額がウォンで換算すると平均2・5%減ったことを意味し、その分採算性が悪化した。
ウォン高の打撃が最も大きいのは、主に価格を武器に海外市場で競争する一般機械や繊維製品だ。ウォン高は特に中小企業に苦境をもたらしている。中小企業の4割以上が「1㌦=1030ウォン」を割り込むと輸出に大きな悪影響が生じ、業績が悪化すると認識しているとの調査結果もある。
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