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2014/01/24

<総合>ポスコのインド一貫製鉄所に青信号

  • ポスコのインド一貫製鉄所に青信号

    首脳会談を前に握手する朴槿惠大統領㊧とマンモハン・シン首相

 インドとスイスを国賓訪問した朴槿惠大統領は、両国首脳と相次いで首脳会談を行い、多分野の経済協力強化で一致した。インドのマンモハン・シン首相とは16日会談し、貿易・投資環境の改善、インフラ分野への進出拡大などに合意した。20日のスイスのディディエ・ブルカルテル大統領との会談では金融や精密機械分野での協力で成果をあげた。

 インドとの首脳会談の大きな成果は、韓国・インド包括的経済連携協定(CEPA)の改善に合意した点だ。CEPAは2010年に発効。関税撤廃による自由化率は75%で、その後発効した日本・インドCEPAの90%を下回る。このため、韓国企業のほうが不利だとして改善の必要性が指摘されてきた。

 朴大統領は、インドのテレビインタビューで、「韓国が20年までに両国間貿易1000億㌦を達成するには、CEPA改正が鍵だ」と語っていた。

 インドは貿易赤字を懸念し韓国とのCEPA改善に消極的だったが、今回の首脳会談で改善の必要性で一致。3月の通商担当トップ会談で改善の範囲と方法を確定することになった。これにより自由化率が日本・インド間並みに引き上げられることになりそうだ。


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