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2014/02/14

<総合>夢の素材・グラフェン適用の曲がるスマホ開発

  • 夢の素材・グラフェン適用の曲がるスマホ開発

       曲がるスマートフォンの商用化が実現段階に入った

 サムスンテックウィンとソウル大の研究チームが夢の新素材とされるグラフェンを適用したスマートフォン(高機能携帯電話)開発に成功した。グラフェンは二次元物質とも呼ばれる世界一薄い素材。これを使えば自由に折り曲げられるスマホも可能だ。すでにサムスン電子は2年前に有機EL技術を使った超薄型の曲がるスマホ「ギャラクシー・スキン」のコンセプトを発表したが、今回のグラフェン適用でさらに進化した「曲がるスマホ」の商用化へ大きく前進した。

 サムスンテックウィンのR&Dセンターとソウル大学の洪ミョンヒ教授の合同研究チームは10日、多面的グラフェンで作ったタッチスクリーンをサムスン電子のスマホ「ギャラクシー」に適用するのに成功したと発表した。研究結果は、ナノ分野の国際学術誌「ACSナノ」最新号に掲載された。

 研究チームがグラフェン製作に活用した技術はRTC(ラピッドサーマル)CVD(化学気相蒸着法)で、グラフェンの大量生産にかかる時間はこれまでの300分から40分に短縮した。しかも低温で400㍉㍍×300㍉㍍の質の良い多面的グラフェンを大量生産できる。研究チームは、この技術を使ってグラフェンのフィルムをつくり、スマホのタッチパネルに適用した。

 研究チームは「現在、韓国が使用している電子機器にグラフェンを適用する場合、安全性や信頼性などが産業で望む基準を満たしていないが、今回の研究で多面的グラフェンをスマホに適用できることを確認した」と説明した。グラフェンをタッチスクリーンに適用すれば、既存のすべての液晶画面で使用された透明導電膜のITO(インジウム・スズ酸化物)を代替できるようになる。


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