韓国とカナダのＦＴＡ（自由貿易協定）交渉が妥結した。朴槿惠大統領とカナダのハーパー首相は11日、青瓦台（大統領府）で行った首脳会談後の記者会見でＦＴＡ交渉妥結を正式に発表した。カナダは自動車や家電製品など、韓国は牛肉、豚肉などの関税を段階的に撤廃する。上半期中に仮署名し、国会批准などの手続きが順調に進めば、来年中に発効する見通しだ。

　２００５年７月の交渉開始から８年８カ月。途中、カナダが牛肉市場の開放を求め、韓国をＷＴＯ（世界貿易機関）に提訴し、交渉が約５年間中断したが、昨年から再開に動き今回の妥結となった。

　アジア諸国でカナダとＦＴＡを妥結したのは韓国が初めて。これで韓国とＦＴＡを締結したのは12カ国・地域となる。

　両国は協定発効後、10年以内に大多数の品目の関税を段階的に撤廃。品目数ベースで両国とも全体の97・５％、輸入額基準では韓国は98・７％、カナダ98・４％の関税を撤廃することになる。

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