サムスングループが13日実施した上半期(1―6月)大卒新入社員採用の筆記試験SSAT(サムスン職務適性検査)に約10万人が殺到した。大卒者のおよそ30%が応募したことになり、「まるで朝鮮時代の科挙試験のようだ」との声も聞かれる。サムスン人気は過熱
を通り越した感がある。こうした現象は、現代自動車などでも同様だ。問題は皆が大企業をめざし、中小企業の人手不足が深刻化するというミスマッチが生じていることだ。
採用試験は、ソウル73カ所、地方12カ所の計85カ所の会場で行われた。海外では米ニューヨークとロサンゼルス、カナダのトロントでも実施された。試験を円滑に実施するため、サムスンの役職員ら1万人が動員された。採用人員は4000~5000人で、20倍の狭き門となった。
試験内容は、長年の読書習慣や経験を通じて総合的・論理的思考能力を身につけた人材が高い得点を得るように改編。英語や歴史など昨年より難易度が遥かに高くなったにもかかわらず、応募者は全く減らなかった。
昨年も同様の殺到ぶりだった。下半期(7~12月)の採用試験にやはり10万人が応募した。大企業は、新卒の場合は「公正な採用」であることを強調するため、年2回の公開採用制度を維持している。学閥、地縁、血縁で決まるコネ入社批判を回避する狙いもある。
つづきは本紙へ