韓国の素材・部品産業が競争力を高め、貿易構造にも変化が表れている。産業通商資源部によると、第1四半期(1―3月)の素材・部品貿易は1000億ドルを突破した。好調の輸出は648億8000万ドル、輸入は404億4000万ドルを記録、貿易収支は244億4000万ドルの黒字となった。また、対日輸入依存が18%台に低下する一方で、対中輸入依存が27%を超すまでに高まった。
素材・部品の第1四半期輸出額は前年同期比2・1%増加し、全産業の輸出額の47・0%を占めた。12四半期連続で200億㌦以上の黒字を出し、全産業の貿易収支黒字の4・3倍に達する。今年の素材・部品の年間黒字は初めて1000億㌦を突破する見通しだ。
このような黒字継続は、素材・部品産業の競争力が向上した結果だ。例えば、繊維メーカーのヨンドベルベットは6年前、日本メーカーが20年以上独占していたLCD(液晶表示装置)パネル製造用の材料であるラビング布開発に成功した。LGディスプレイにこれを納品し、現在では国内シェアの約40%占めている。
LCD装備企業のLIG APDは、全量輸入に依存していたエッチング装備開発に成功した。LCD用エッチング装備は回路を作る工程で必要のない回路を除去する役割を果たす。同社はこの装備開発で昨年までに約5000億ウォンを売り上げた。国産化のための政府支援も大きな役割を果たした。この10年間に政府がこの分野のR&D(研究開発)に投じた予算は3兆6000億ウォンに達する。
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