KTX(韓国高速鉄道)を済州島に乗り入れる構想が再浮上している。推進しているのはポスコ建設で、事業推進のための組織作りを急いでいる。計画によると、本土と済州を結ぶ海底トンネル区間は85キロに及び、これは日本の青函トンネルを抜いて世界最長の海底トンネルだ。実現すればソウルから済州島まで直通で2時間28分で行けるようになる。
ポスコ建設によると、ソウル~済州間のKTX乗り入れを再検討した結果、事業性が十分にあるとの判断に達した。同社はこれを国土交通部に報告。KTXに済州(Jeju)のJをつけ替えた「JTX」という名称の事業推進チームを準備している。
事業内容は、全羅南道木浦(モクポ)市から海南(ヘナム)郡、甫吉(ポギル)島(莞島郡)を経て、楸子(チュジャ)島、済州市に至る171㌔㍍の区間に鉄道を敷設し、KTXを乗り入れさせるというもの。ポスコ建設は海南郡から甫吉島までを橋梁、甫吉島から済州島までの85㌔㍍を海底トンネルで結ぶ方法を検討している。
国土交通部はすでに、6月に全羅南道木浦市の建議を受け、来年初めに発表する第3次国家鉄道網構築計画に木浦~済州海底高速鉄道建設計画案を含めることを検討中だ。韓国交通研究院に諮問し、結果は11月ごろに出る見込みだ。韓国鉄道学会が、28日に済州海底トンネルをテーマで28日にセミナー開催を計画するなど、関心が高まっている。
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