国土交通部が、釜山市にある金海(キメ)国際空港が2023年には飽和状態に達するという調査結果を発表し、東南圏の嶺南(慶尚北道と慶尚南道)地域に新空港を建設する妥当性調査に着手すると明らかにした。経済性に欠けるという理由で11年に白紙化された「東南圏新空港」の建設が再び推進される見通しだ。釜山や大邱など嶺南地域の5市・道は「政府が新空港の必要性を認めた」と歓迎の意を表しているが、「10兆ウォンを超える莫大な費用負担までして建設をする必要があるのか」と慎重論もある。
国土交通部は25日、政府世宗(セジョン)庁舎で「嶺南地域の航空需要調査研究」の最終報告会を開き、金海空港など5空港の今後の航空需要予測結果を発表した。
フランスのパリ空港公団と韓国交通研究院が1年間にわたり研究した結果、金海空港の利用客は年平均4・7%増え、2030年には昨年の2倍以上の2162万人に達する見通しだ。23年ごろには1678万人に達し、滑走路が混雑すると予想している。同空港の昨年の利用客は967万人で、09年の687万人に比べ300万人近く増えている。
大邱空港の利用客も急増が予想され、昨年の108万人が30年には278万人へと年平均5・4%増える。その他の蔚山(ウルサン)・浦項(ポハン)・泗川(サチョン)の3空港も同様に継続増加が予想されている。
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