尹相直(ユン・サンジク)・産業通商資源部長官とカナダのファスト国際貿易相は22日、オタワで韓国とカナダ間のFTA(自由貿易協定)に署名した。署名式にはカナダを国賓訪問中の朴槿惠大統領とハーパー首相が臨席した。今回のFTAは今後10年以内に貿易品目の99%に対する関税を撤廃する高い水準のFTAであり、韓国にとっては自動車、家電、鉄鋼などの対カナダ輸出増大が期待される。
両国は2005年からFTA交渉を続け、9年にわたる交渉の末に実現した。この日の署名を受け、両国議会の批准を経て来年1月の発効をめざす。これで韓国は主要12カ国とFTAを締結したことになる。未締結国の日本、中国、ロシア、ブラジルのうち、中国とのFTA交渉は最終段階にあり、年内妥結が予想されている。
両国首脳は、両国企業のFTA活用度を高め、経済交流を拡大するため、03年以降中断されていた両国民間経済協力委員会の復活に合意しており、今回のFTA締結を契機に両国間の経済協力が拡大する見通しだ。
FTA効果は大きい。韓国にとっては、最大輸出品である乗用車の関税(6・1%)が3年内に撤廃され、カナダ市場で主要競争国の日本などに比べて価格競争力が強化される。また、自動車部品(6%)やタイヤ(7%)、洗濯機・冷蔵庫(8%)なども3~5年で撤廃し、輸出増大が見込まれる。
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