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2014/11/14

<総合>朴槿惠大統領・習近平主席、韓中FTA妥結を宣言

  • 朴槿惠大統領・習近平主席、韓中FTA妥結を宣言

    韓中FTA合意議事録の署名を見守る朴槿惠大統領(後左)と習近平主席(後右)

 韓国と中国は10日、2012年5月から進めてきたFTA(自由貿易協定)締結交渉を妥結した。APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に出席するため中国を訪れている朴槿惠大統領と習近平・中国国家主席はこの日午前、北京人民大会堂で開かれた韓中首脳会談で交渉妥結を公式に宣言。GDP(国内総生産)10兆㌦を超える巨大な共同市場が誕生することになった。

 2年6カ月に及ぶ交渉は、これまで韓国は農業を、中国は電子、自動車などの製造業を保護する立場を取り、交渉が進まなかった。韓中首脳会談を前にした最終交渉でも難航を重ね、夜を徹した交渉の末に劇的に妥結した。年内妥結に合意している両国首脳の強い意思が反映された結果だ。首脳会談後、両首脳が見守る中で尹相直(ユン・サンジク)・産業通商資源部長官と高虎城・中国商務相がFTA合意議事録に署名した。

 これで韓国は米国、EU(欧州連合)、中国の世界3大経済圏とFTAを締結することになった。人口13億人という巨大市場を持つ中国の市場が開放されたことで、経済活性化につながると経済団体も歓迎している。

 今回の合意内容をみると、商品、サービス、投資、金融、通信など両国経済全般を包括する計22分野に及ぶ。最も重要な商品貿易をみると、両国は品目数ベースで90%以上を今後20年以内に開放することで合意した。中国は品目数91%、輸入額85%(1371億㌦)を、韓国は品目数92%、輸入額91%(736億㌦)について関税を撤廃する。これは米国やEUと締結したFTAの99%に比べ低水準だ。即時撤廃も少なく、輸入額基準で中国44%、韓国52%となっている。


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