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2015/03/13

<総合>デフレ警戒論に利下げで対応

  • デフレ警戒論に利下げで対応

    金融通貨委員会で政策金利を0.25%引き下げ1.75%とすることを決定した李柱烈・韓国銀行総裁

 韓国でデフレ(景気低迷に伴う継続的な物価下落)を警戒する声が高まっている。これまで「まだデフレとは言えない」とした政府も、「韓国経済がデフレに陥りかねない」(崔炅煥/チェ・ギョンファン・経済副総理兼企画財政部長官)と不安感を示した。こうした中、国内外の研究機関は韓国の経済成長率を下方修正し始めており、3%台の成長は困難との見方も出ている。デフレによる長期低迷局面にどう対抗すべきなのか。政府の対応が問われているが、韓国銀行は12日、月例の金融通貨委員会で政策金利を年2・00%から過去最低の年1・75%に引き下げた。

 金利引き下げは、昨年10月以来5カ月ぶり。政府の景気浮揚策にもかかわらず、景気が好転しないため追加の引き下げが必要と判断した。

 それほど景気は下降局面にある。韓国銀行は今年の経済成長率見通しを当初の年3.4%から3%台前半に引き下げることを検討している。消費者物価上昇率も当初の1.9%から1%台前半に下方調整する。修正値は4月に発表する予定だ。


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