韓国で10番目となる創造経済革新センターが11日、江原道(カンウォンド)に開所した。韓国最大手の検索サイトを運営するネイバーが主導し、江原道地域をビッグデータ産業のメッカに育成する計画だ。このため、全国のデータ関連機関と協力して各種データを統合検索できる「ビッグデータポータル」を構築する。またビッグデータを活用した地域特化産業の育成とスタートアップ支援のため江原道と共同で1050億ウォンのファンドを設置する。

　開所式は江原道春川(チュンチョン)市の江原大学に設置されたセンター内で行われ、朴槿惠大統領は「21世紀の原油にたとえられるビッグデータは、創意性によって高付加価値と雇用を創り出す創造経済の新資本だ」と位置付け、「ビッグデータ市場は年平均35％を超える高成長が予想され、先進国も低成長を克服する戦略として育成に注力している」と述べた。

　世界ビッグデータ市場は今年、169億㌦にのぼる見通しだ。韓国はその1・6％、3000億ウォンに過ぎない。ビッグデータ産業活性化に必要なデータ確保が容易でないうえ、分析専門家が不足しているからだ。

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