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2015/08/14

<総合>サムスングループ、スマートカー事業を本格化

  • サムスングループ、スマートカー事業を本格化

    車載部品を展示するサムスンSDI(米デトロイトのモーターショー)

 サムスングループが、自動運転など未来型自動車に電装品やソフトウエアを提供する「スマートカー部品育成事業」に本格的に取り組んでいる。勢いが衰えたスマートフォン(高機能携帯電話)販売に代わる未来のキャッシュカウ(現金創出源)との位置づけだ。また、電気自動車の性能を左右するバッテリーなどエコカー部品育成にもさらに力を入れる計画だ。サムスン電子、サムスン電機、サムスンSDIの電気系列3社が中軸になって進めている。

 サムスン電子は、まだ自動車産業事業に全面的に乗り出すと発表していないが、関連R&D(研究開発)投資を着々と拡大。映像ディスプレー事業部は最近、自動運転車時代に活用できるディスプレーデザインの開発に成功した。フロントガラスをディスプレーに換え、停車中には広告を放送するアイデアなどが提案されている。新規事業の可能性に備えたものだ。

 自動運転車の駆動ソフトウエア(OS)分野でも開発を進めている。サムスン電子の保有するIT(情報技術)を活用すれば、スマートカーのソフトウエア分野でも競争力を確保できるとの胸算用だ。実際、車載用インフォテインメント(情報と娯楽)システムのミラーリンクを開発、フォルクスワーゲン傘下のスペインの自動車メーカー、セアトの中型車「イバシ」に近く搭載する予定だ。


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