政府は、R&D(研究開発)分野の新たなコントロールタワーとなる大統領主宰の「科学技術戦略会議」を新設する計画だ。朴槿惠大統領が、青瓦台(大統領府)で開かれた人工知能やソフトウエア専門家らとの懇談会で明らかにした。これは、R&D投資比率は世界最高レベルだが、生産性は低いとの指摘を受け、生産性を画期的に向上させるためだ。最近の人工知能への関心の高まりからも強力なコントロールタワーが必要だった。
戦略会議の構成と機能については、関連分野の民間専門家や関係部署の公務員などが参加し、主要な科学技術政策・事業や部署間で意見が対立している案件についてトップダウン方式で戦略樹立や調整を行うとともに、R&Dシステムの抜本的な刷新を進めることになる。
朴大統領は、「韓国のGDP(国内総生産)に占めるR&D投資比率は4・3%(2014年)で世界1位だが、R&Dの生産性は米国の3分の1水準にすぎない」と指摘。「既存の国家科学技術審議会のR&Dコントロールタワーとしての機能が弱く、投資が効率的に配分されていないことが一因だ」と、科学技術戦略会議の新設理由を説明した。
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