東国製鋼が、ブラジルで10年以上にわたって進めてきた一貫製鉄所を完成させ、火入れ式を行った。年産300万㌧、投資規模は55億㌦にのぼる。韓国企業が海外に建設した最大規模の製鉄所で、ポスコ、現代製鐵に次いで国内3社目の高炉保有企業となった。だが、鉄鋼景況が不透明な中、今回のブラジル製鉄所の稼働が東国製鋼の経営にどのような影響を及ぼすのか注目される。
今回の一貫製鉄所は、ブラジルの北東部、セアラ州(州都=フォルタレザ)のペセン産業団地に建設された。
東国製鋼が企画し、2008年にブラジルの世界2位の鉱物資源開発企業のヴァーレと合弁でCSP(コンパニア・シデルルジカ・ペセン)社を設立して準備を進めてきた。これにポスコが加わり、最終的に投資比率は東国製鋼30%、ポスコ20%、ヴァーレ50%で合意し、12年に着工した。ヴァーレは筆頭株主だが、経営には関与せず、あくまで東国製鋼が主導して推進。ポスコは高炉建設の経験を生かし、技術面などで協力した。
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