韓国の貿易構造の変調が深刻化している。特に、懸念されるのは輸出動向だ。産業通商資源部によると、7月の輸出は前年同期比10・2%減の410億㌦で、再び2桁の減少率となった。5、6月とも減少率が一桁に縮小し、下半期(7~12月)には回復するとの期待が失望に変わった。その一方で、輸出より輸入の減少が大きい「不況型黒字」も深刻化しており、韓国銀行によると、経常収支黒字は6月に過去最高となる121億7000万㌦を記録した。保護貿易主義が台頭している米国などが韓国の大幅黒字を理由に通商圧力を強める憂慮が濃くなった。
年初から続いた輸出の減少率は5月5・9%、6月2・7%と縮小したが7月は4月(11・1%減)以来3カ月ぶりの2桁減となった。
船舶の42・5%を筆頭に薄型ディスプレー19・2%、自動車14・6%、石油化学12・3%、鉄鋼11・1%、無線通信機器4・0%、半導体2・6%と主要輸出品が軒並み減少した。
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