ＬＧグループがテレビやスマートフォン（高機能携帯電話）、洗濯機、掃除機などの生産工場をベトナムに集中させている。新規工場をベトナムで建設するだけでなく、中国などの生産工場をベトナムに移している。アジア市場で競争力を高める狙いがある。サムスン電子もすでに同国をアジアの生産拠点にしており、ベトナムの役割が大きくなっている。

　ＬＧ電子はすでに、スマートフォン事業で青島などの中国工場の生産量を徐々に減らし、ベトナムの生産量を増やしている。洗濯機も南京工場の生産量をベトナムに移転中だ。掃除機はベトナムでの生産量を継続的に増やす計画だ。

　新規生産ラインの投資もベトナムに集中する。

　ＬＧディスプレイは今後、ＯＬＥＤディスプレーとスマートフォンモジュールをベトナムで生産する計画だ。4月に第1工場建設を始め、2018年末までに工場2つ、20の生産ラインをベトナムに構築する。これに伴い、中国の煙台と南京にあるＬＥＤモジュール工場の生産量を減らしていく。ＬＧ電子はベトナム工場の車載インフォテインメント(情報・娯楽)生産量を今年の400万台から18年に1000万台に以上に増やす計画だ。ＬＧイノテックもカメラモジュール工場をベトナムで建設することにしている。

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