ここから本文です

2017/11/24

<総合>通貨危機から20年 基礎体力強化、成長活力は低下

  • 通貨危機から20年 基礎体力強化、成長活力は低下

 韓国経済をデフォルト(債務不履行)寸前に追い込んだ通貨危機から20年。IMF管理下に入る辛酸を舐めたが、短期間で経済を再建し、KDI(韓国開発研究院)の専門家らは「1997年当時と現在の経済指標を比べると、韓国経済の基礎体力は目を見張るものがある」と評価している。だが、その一方で韓国経済研究院の調査によると、専門家の68%が「20年前の通貨危機と同等の危機が今後5年内に発生する恐れがある」と答えた。危機再来を防ぐ対策も問われているようだ。

 1997年、年初に韓宝鉄鋼が倒産したのを皮切りに三美、眞露などの大企業が相次ぎ倒れ、7月には起亜自動車が破綻状態に陥った。年末までに漢拏なども破綻。外貨は底をつき、対外債務の返済が迫っていた。

 韓国経済危機説が高まった11月21日、就任からわずか3日の林昌烈(イム・チャンヨル)・経済副総理(当時)が緊急記者会見を開き、「政府は金融・外為市場の困難を克服するためにIMFに金融資金を要請することを決定した」と発表。その後、12月4日に総額580億㌦の国際金融支援が決まり、IMF管理下に入った。


つづきは本紙へ