国政刷新を掲げる文在寅(ムン・ジェイン)大統領(64)が誕生した。9日の第19代大統領選挙で得票率41・08%を獲得し、2位洪準杓(ホン・ジュンピョ)、3位安哲秀(アン・チョルス)を圧倒して当選。国会で10日に就任宣誓を終えて、直ちに大統領の職務についた。朴槿惠前大統領罷免に伴う補欠選挙だったため、2カ月間の引き継ぎもない、慌ただしい大統領就任となった。国内的には政経癒着の一掃、格差の是正など課題は多い。韓国社会に漂う閉塞感を取り除くことができるのか、改革の行方が注目される。また、緊張関係にある南北関係で北朝鮮との対話路線に舵を切る見通しであり、国際的にも関心が高い新大統領就任だ。
文大統領は就任宣誓で「私の頭の中は統合と共存の新しい世の中を切り開く青写真でいっぱいだ。謙虚な心で第19代大統領として責任と役割を果たすことを誓う」と述べた。
また、「支持しない方も国民」とし、「皆の大統領になる」と強調。「対話し、疎通する光化門時代の大統領になる」と力を込めた。
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