韓国企業の海外投資が年々活発になっており、投資額も急増している。企画財政部によると、昨年の海外直接投資額は送金基準で過去最高の437億㌦に達した。前年比11・8%増で、3年間で150億㌦以上増えた。大企業だけでなく、中堅・中小企業の海外投資も拡大しており、国内産業の空洞化を憂慮する声まで出ている。
昨年の大企業の海外投資規模は前年比32億㌦増の353億㌦で、全体の80%以上を占めている。サムスン、LG、現代自動車、SKなど主要大企業がディスプレーや家電、自動車など様々な分野で相次いで米国や中国などに投資を進めた結果だ。
投資規模が大きい例としては、米国の音響機器メーカーのハーマンを80億㌦で買収したサムスン電子と日本のロボットメーカーのウィンクルを買収したネイバーがある。いずれもM&A(買収・合併)によるもので、未来の成長のための新技術を確保する狙いがある。だが、「国内で新技術を開発する企業を育成できたなら、海外に行く必要はない」という指摘もある。
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