韓国初の平昌冬季五輪がきょう開幕する。世界92カ国・地域から2920人の選手が参加し、冬季五輪史上で最大規模となった。舞台は韓国東部の江原道(カンウォンド)。スキー競技が行われる平昌(ピョンチャン)、スケートの江陵(カンルン)を主競技場に7競技・102種目で日頃磨いた技が競われる。韓国でのオリンピック開催はソウル五輪に次いで2度目。ソウル五輪を契機に韓国は国威を発揚し、経済発展に弾みをつけた。平昌五輪には北朝鮮も参加。「平和五輪」ムードが醸成されており、五輪後にも関心が集まっている。
開会式では韓国と北朝鮮が統一旗を掲げ、合同入場行進する。国際大会で11年ぶり、通算10回目となる合同入場行進だ。アイスホッケー女子では、五輪初の南北合同チーム「コリア」(韓国選手23人、北朝鮮選手12人)で試合に臨む。バッハIOC(国際オリンピック委員会)会長は「平和五輪」につながると期待を表明した。
文在寅大統領は、江陵で5日開かれたIOC総会で「スポーツが政治と理念の障壁を飛び越えられるという事実を、平昌が全世界と人類に示すだろう」と自信を示し、「20年の東京五輪、22年の北京冬季五輪と続く『リレー五輪』で東北アジアの平和と発展、人類の平和と繁栄に寄与するようアジアの全ての国と協力を続ける」と強調した。
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