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2018/06/29

<総合>動き出した南北・シベリア鉄道連結

  • 動き出した南北・シベリア鉄道連結

    握手する文在寅大統領㊧とプーチン大統領

 韓国と北朝鮮の南北鉄道を連結してシベリア鉄道に乗り入れる構想が動き出した。ロシア国賓訪問を終えて24日帰国した文在寅大統領は、プーチン大統領との会談でTKR(韓半島縦断鉄道)とシベリア鉄道の連結に関する共同研究を続けることに合意したと明らかにした。両首脳は、電力網やガスパイプライン連結での南北ロの協力事業の共同研究推進でも一致した。

 韓半島縦断鉄道は、2000年6月の南北首脳会談で注目を浴びたが、韓国側で軍事境界線手前の都羅山(トラサン)駅までが開通したままだ。また、シベリア横断鉄道との連結事業は、長年にわたり持ち上がっては立ち消えとなっていた。しかし、最近の南北関係改善で南北鉄道の再連結に向けて動き出しており、今回の韓ロ首脳会談でシベリア鉄道への乗り入れも現実味を帯びてきた。

 文大統領はプーチン大統領との会談で32項目からなる共同声明を発表した。声明では特に、韓国、北朝鮮、ロシアの3者協力事業に重点が置かれた。韓半島内の大規模インフラプロジェクトの実現は東北アジアの平和と繁栄に寄与するとの共通認識に基づき、韓国、ロシア、欧州を結ぶ鉄道の構築に対する関心を確認し、「友好的条件」が確保され次第、極東沿海地方ハサンと北朝鮮北東部の羅津(ナジン)港を結ぶ鉄道の共同活用を含む多様な鉄道事業で協力する内容も盛り込まれた。


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