世界最大の造船会社である現代重工業が、同2位の大宇造船海洋を買収することになった。これで世界市場でシェア20%以上を持つ巨大造船会社が誕生し、国内の造船業界はビッグ3からビッグ2に再編される見通しだ。現代重工業関係者は「現代重工業と大宇造船海洋はそれぞれが保有している世界最高水準の技術力とノウハウを確保できるようになり、競争力を大幅に強化できる」と強調した。
現代重工グループはこの間、大宇造船海洋の最大株主である産業銀行との間で買収交渉を進めてきた。これを受け、双方は、M&A(合併・買収)に関する条件付きMOU(了解覚書)を締結した。
今回の買収スキームは、まず現代重工業グループが既存の現代重工業を物的分割し、造船分野の中間持ち株会社である「造船統合法人」を新設する。これに産業銀行が大宇造船海洋の保有株式を現物出資し、新株発行を受けて2大株主となる。これによって現代重工業グループは造船統合法人を通じて、現代重工業(分割後の事業会社)、現代尾浦造船、現代三湖重工業、大宇造船海洋の4つの造船会社を率いることになる。産業銀行は大宇造船海洋の経営権を現代重工業に引き渡す代わりに、現代重工業の造船統合法人の第2株主として公的資金の回収に乗り出す。
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