造船や自動車などに加え、半導体景気も悪化する状況に対して、政府は製造業の再建に本腰を入れて取り組む方針だ。文在寅大統領は19日、青瓦台（大統領府）で国務会議を主宰し、「製造業の活力を取り戻すことがわが国経済を生かす道だ」として、製造業の再建に全力を挙げる決意を表明した。製造業は韓国経済の根幹であり、輸出にも直結する。20日には洪楠基(ホン・ナムギ)・経済副総理兼企画財政部長官から具体的な経済懸案も聴取し、抜本的対策を講じていくことになる。

　文大統領はこの会議で「製造業は依然厳しい状況にある」と認め、「これまで何度も製造業対策を講じ、スマート工場や規制サンドボックス（地域限定や期間限定で現行法の規制を一時的に停止する制度）など多様な政策手段で製造業の革新を支援しているが、現場体感度は低い」と指摘した。

　特に造船や自動車など伝統的な主力製造業の雇用不振に言及し、「世界経済の鈍化で世界的に製造業景気が全般的に厳しいが、外部要因のせいだけではない」と強調。昨年打ち出した分野別対策が適切に推進されているのか、点検するよう指示した。

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