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2000/12/01

<鳳仙花>◆韓国サッカーの再建◆

 サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)韓日共催大会まで、あと546日になった。
 しかし、韓国サッカー界はいくつかの問題を抱えている。

 第1に、韓国ワールドカップ組織委員会の整備だ。この間、朴世直組織委員会委員長、崔昌新事務総長が相次いで辞任、国内外に波紋を呼んだ。
 最終的に、鄭夢準サッカー協会会長と李ヨンテク国民体育振興公団理事長の二人による共同委員長体制となり、空白状態が続いていた事務総長にも、文東厚・行政自治部訴請審査委員会委員長が決まった。
 
政府の協力を得て「2002年ワールドカップ必勝対策委員会」を設置、代表選手の軍隊入隊延期措置などを取りあえず決定したが、新体制のもとで、早急に体制整備が必要だ。

 第2に、アジアカップで3位に終わるなど低迷する国家代表チームの立て直しである。優勝した日本代表とは、明らかに力の差がついてしまった。
 世代交代の失敗、個々の技術力、組織的戦術の遅れなどが深刻な問題として指摘されている。
 外国人監督によるチーム立て直しを図ろうと、98年フランスW杯でオランダをベスト4に導いたフース・ヒディンク氏の獲得に乗りだした。

 第3がサッカー人気の低下だ。プロKリーグの観客動員は、一気に30%も減少した。
 今年の場合、人気ストライカー李東國の負傷欠場に加えて、安ジョンファンの欧州進出などによるスター不在が大きいが、その李東國も移籍を希望している。海外流出によるKリーグの空洞化現象は今後も続くと見られ、対策が急務だ。
 ほかにも①少年サッカーのすそ野拡大②理論的指導者の育成③天然芝グラウンドの整備||などが指摘されている。
 過去のW杯で、開催国が16強に入れなかったことはない。日本が16強に入って、韓国が逃すという不名誉のないよう、再建に取り組んでもらいたい。(L)