日本ではいまちょっとした韓国ブームで、テレビ、雑誌などで韓国旅行を取り上げる頻度がぐっと増えた。そんな一つ、JTBの「旅」12月号は120㌻以上をさいて「劇的韓国ソウルを遊ぶ」と題して特集を組み、韓国旅行の魅力を多角的に探っていて読みごたえがあった。
その中で、芸能界1の韓国通で100回以上韓国に行ったことがある女優の黒田福美さんが、韓国の魅力について述べている。「それは人ですね。愛情が濃いって言うんでしょうか。韓国の人は人情が厚いんです。道端で地図を広げれば、必ず誰かが<どうしたの?>って声を掛けてくる 忘れていた温もりを感じて、韓国人っていいなぁとしみじみ感じます」
黒田さんは、「最初の入り口は、エステでも焼肉でも買い物でもいい。韓国を旅して韓国人と友だちになることが大事だ」と説く。その通りだと思う。これは特に若い世代に期待するのだが、友だちの輪がもっともっと広がれば、新しい韓日関係構築の原動力になるだろう。そのため、人的交流を円滑にするインフラ整備が特に急がれよう。
というのも、いまの東京―ソウル航空路線はパンク状態だからだ。昨年、日本から韓国には210万人が訪れた。もちろん過去最高で、今年は記録をさらに更新するのは必至だ。週末ともなるとソウル行きチケットをとるのは容易でない。一方の韓国からの日本渡航も116万人に達し、今後ますます増える勢いだ。
米国とカナダの間では、もう20年以上前から実施されているが、韓日間でもシャトル便を飛ばすなど人的往来増大に積極的に対応すべきだろう。これから新しい韓日新時代を迎える両国にとって、お互いが触れあい友だちになる国民交流が何よりも大事ではないか。(S)