ソウルで26、27日に開かれた日本の人気デュオ「CHAGE&ASKA」(チャゲ&アスカ)のコンサートが大きな盛り上がりを見せた。韓国の日本大衆文化第3次開放後、日本人歌手単独の日本語による初の大規模公演として、記念碑的なコンサートとなった。
同公演は韓国政府のきもいりで開かれたが、公演後、金大中大統領が二人を晩さん会に招待したことでも力の入れようがわかる。
コンサートではアスカが韓国語で観客に語りかけた。それも「アンニョンハセヨ」や「カンサハムニダ」の簡単なあいさつだけではなく、結構勉強したようだが、かなり正確な韓国語でメッセージを読み上げた。最後に韓国のファンがステージと一体となって歌う光景は感動的だった。
1万人近く収容できる会場は2日間とも満員。日本からファンクラブのツアー客も殺到し、会場では韓日のファン同士の交流も生まれた。韓日親善という面からも意義のあるコンサートだったといえよう。
チャゲ&アスカは東南アジアでも人気が高い。その音楽性とともに、音楽に対するまじめな姿勢が各国で共感を呼んでいるのだろう。韓国政府から来年の「韓国訪問の年」の広報大使を委嘱されている。そうしたこともあって、第3次日本文化開放後の初の公演歌手として白羽の矢が立った。
日本人歌手の韓国公演は、現在、安室奈美恵の公演計画も進められており、今後とも増えそうだ。韓日間はこれまで、さまざまな分野での交流が進められてきた。今回の公演をきっかけに、韓日の若者たちの交流は、世界共通の若者文化といわれるポップ・ロックが加わり、その環境はさらに整ったといえよう。(T)