人類最大のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)韓日共催大会が、熱い興奮と熱狂の余韻を残して1カ月の幕を閉じた。
「サッカー後進国のアジアで、はたして大丈夫なのか」「初の共催でうまくいくのか」といった大会前の危惧の声は、韓国のベスト4入りと日本の決勝トーナメント進出で完全に杞憂に終わった。今回のW杯は大成功だったといっていいだろう。
今回のW杯は、「韓国と日本のイメージを高めた」「アジアの力を世界に示した」といろいろ成果がとりざたされているが、最も大きな成果は韓国と日本の距離が一気に縮まったことだと思う。
日本人サポーターがW杯観戦で光州や全州など韓国の地方都市を訪れ、韓国のサポーターと交流を深めたり、また来日した韓国人や在日韓国人サポーターも日本代表を応援した。日本人も日本が敗れると、今度は韓国チームを応援するなど、友好の輪があちこちで広がった。
共同通信が閉幕直後に行った世論調査によると、「共催が韓日関係にプラスになった」と答えた人が82・6%に達した。「共催してよかった」も63・6%にのぼり、開幕半年前の調査時の31・9%の倍に増えた。W杯を終え、「韓国に親しみを感じる」と答えた人は69・7%で、半年前の53・1%を大幅に上回った。
W杯は、日本人の韓国に対する意識を大きく変え、隣国への親近感を高めた。これだけみても、今回のW杯は、韓日が共催してよかったといえるのではないか。
両国国民は、今回のW杯の成功を忘れず、韓日交流の糧にしてほしい。金大中大統領と小泉純一郎首相は、1日の韓日首脳会談で「共同メッセージ」を発表し、「W杯で醸成された友好の機運を維持し、政治・経済・社会・文化の各分野にわたる交流を一層拡大する」と強調した。W杯の成功を契機に、両国国民の交流がさらに活発化すること拡大に違いない。(A)