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2003/04/04

<鳳仙花>◆東北アのドリームチーム◆

 米でトップクラスの財テクのプロ、ロバート・アレン氏が「こころのチキンスープ」で8000万部を売ったベストセラー作家のマーク・ハンセン氏との共著「お金持ちになれる1分間の魔法」(徳間書店)で、物事を成就するうえでドリームチームをつくることの重要性を述べている。

 そのメンバー選定に際しては、ウサギ、フクロウ、カメ、リスの4つのタイプの人材を選ぶ必要があるとしている。ウサギはアイデアマン、フクロウは行動計画の案出に長けた辣腕家、カメは問題点の指摘に優れ、何がうまくいかないかを見抜く能力をもつ。リスは物事を組織化して円滑に進めていくのが得意。この4タイプの人間が協力し合えば相乗効果を発揮し、「できないことはない」というものだ。

 このようなドリームチームは、盧武鉉政権が掲げている東北アジア中心国家建設にも当てはまると思った。さしずめ韓国はウサギ、日本はカメということになろうか。戦略家の中国はフクロウの要素が強く、わずかな人口でも驚異的な経済成長を遂げた台湾や香港はリスに該当するのではないか。

 問題は同じ目標を追求する価値観の共有だ。東北アジア中心国家の建設は韓国の進むべき青写真かもしれないが、日本や中国がどう考えているかは分からない。そこで韓・中・日、さらに香港、台湾や北朝鮮、モンゴルのトップも参加する首脳会談を実現する必要があると考える。

 1952年に独仏など6カ国で発足した欧州石炭鉄鋼共同体がEU(欧州連合)に発展したが、そこに行くまでには首脳会談を頻繁に開き利害調整をしてきた。私たちの東北アジアも、新時代に向け首脳外交を展開、共通の目標を追求するドリームチームを結成してほしい。(S)