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2003/04/11

<鳳仙花>◆韓国旅行の魅力◆

 もうすぐゴールデンウイーク。本格的な行楽シーズンが到来する。暦の関係で今年は大型連休とはいかないが、それでも旅行計画などを立て、心待ちにしている人も多いと思う。まだ予定の決まっていない人は、連休を利用して、韓国に行ってみてはどうだろう。

 先日、姪姉妹が2泊3日でソウルを訪れた。初めての韓国旅行なので、宿をとってほしいと頼まれ、知人に仁寺洞の旅館を予約してもらった。二人で1泊3万ウオン(約3000円)。貧乏学生の姪たちは浮いたカネで、グルメ、エステ、ショッピングと思う存分楽しみ、大満足で帰ってきた。

 生まれて初めて銭湯に行き、地元の人たちと裸の交流までしてきたというから、びっくりである。彼女らはすっかり「親韓派」になり、また韓国に行きたいとはりきっている。

 韓国旅行にはいろいろな楽しみ方があるが、韓国観光公社が日本の旅行業者を対象に毎年実施している「韓国観光商品企画賞」の応募作品は、新たな韓国の魅力を教えてくれる。今年から一般(個人)の部が新設され、61作品が集まったが、個性的な企画が目を引く。花と古寺紀行、Kリーグ観戦、ポジャギ(韓国風ふろしき)を徹底的に知る旅、鬱陵島の漁業発展史を探る旅などさまざまで、韓国の紙幣に描かれた人物ゆかりの地を訪ねるといったユニークなものもあった。

 大賞を受賞したのは東京・江東区の阿部みどりさんの企画「北への道々(黄海から東海へ」で、韓国を西から東へ横断し、バラエティーに富んだ地域の魅力、違いを発見しようという旅だ。

 今回の応募作品をみて、一口に韓国旅行といっても奥が深く、まだまだ魅力的な場所や楽しみ方があるのに驚いた。このゴールデンウイークは、韓国を訪れ、パック旅行では味わえない埋もれた韓国の魅力を発見してほしいと思う。(N)