人間はそれぞれ顔が違っているように血液型や遺伝子が違い、それで個人を見分けている。その遺伝子がもっとも近い民族は、韓国人と日本人だそうである。
骨髄移植推進財団によると、白血病、再生不良性貧血などの難病治療に欠かせない骨髄移植で、HLA(ヒト白血球抗原)が合致しないと手術はできないが、韓国人と日本人の合致率が最も高いという。岡本真一郎・同財団国際委員長は、「日本国内でドナー(骨髄提供者)のいない患者さんのHLAを韓国の骨髄バンクで探すと見つかる確率が高かった。これは、韓国が日本人のルーツで、祖先が共通していることの表れではないか」と話す。
HLAの合致は親兄弟でも少なく、その確率は数万から数十万分の1だといわれる。それが韓日間では格段に高い。これは、韓日間で協力すれば、難病でも命を救える可能性が高まるということを意味する。
先月19日、京畿道東豆川市に住む女子中学生、金キョンハさん(15)の骨髄移植手術が行われた。昨年4月に貧血で倒れ、急性骨髄性白血病と診断されたキョンハさんは、抗がん治療を続けながら、骨髄移植を受けるため、ドナーを探したが、韓国にHLAが合致するドナーが見つからず、悲観していた。ところが、昨年暮れに日本の骨髄バンクで合致するドナーが見つかった。その日本人女性は、快く骨髄の提供を申し出、空輸された骨髄がキョンハさんに移植された。キョンハさんの母親は、この女性にお礼が言いたいと伝えたが、ドナーは身元が明かせないことになっている。
このような命の韓日リレーが広がれば、韓日間により強い絆が生まれるだろう。ドナー登録は20歳から50歳までの健康な人であれば、だれでもできる。読者のみなさんも登録してみませんか。(G)