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2005/07/15

<鳳仙花>◆市民権を得た韓流ドラマ◆

 韓流ドラマは、日本でもうすっかり市民権を得ている。テレビのスイッチをひねれば、「チャングムの誓い」や「オールイン」などのドラマを毎日のように見ることができる。ペ・ヨンジュン、チェ・ジウ、イ・ビョンホンらの知名度は日本人スターを凌ぐほどであり、彼らの人気は韓国人名をハングルで発音するのを一般化させ、韓国語学習ブームを引き起こした。韓日交流の歴史の中でも画期的なことだ。

 茶の間に映し出される韓流ドラマの効果は大きい。韓国の様々な情景――例えば撮影に使われた店や街角の雰囲気、挨拶の仕方、接し方、食事の仕方などが次々と出てきて、自然と親近感を覚える。そして、この目で実際に見てみたいとロケ地巡りのため訪韓する。昨年来、女性の訪韓客が急増したのはまさにこのためである。

 歴史教科書などで波風が立っても韓国熱は衰えず、6月までで実績で116万人が訪韓した。前年同期に比べ10%増えており、同期間中に韓国を訪問した外国人289万人の40%を占めた。韓国法務部では「日本での韓流ブームが追い風になった」と分析しており、改めて韓流ブームの威力をみせつけた。同時に、政治的な葛藤があっても、国民間の交流を押し止めることはできないことを立証した。

 さらに、現在NHK-BSで放送中の「チャングムの誓い」は、これまで韓流ドラマに見向きもしなかった男性をも惹きつけた。小中学生のファンも登場、文字通り家族揃って韓流ドラマ鑑賞という光景も見られるようになった。

 奥田碩・日本経済団体連合会長は、「冬ソナ」が日本で初めて放送されたばかりのころの2003年4月、大邱で開かれた韓日経済人会議で「冬ソナ」を欠かさず見ていると述べ、韓流ドラマを日本に広めるのに一役買った。韓流ドラマのすそ野は確実に拡大しており、等身大の韓国に触れる機会が増えるほど韓国に対する新たな友情も生まれることだろう。(S)