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2005/01/28

<鳳仙花>◆東アジアの時代-その役割◆

 かつて中国、インド、イラク、エジプトが世界の4大文明国といわれた。その後、西欧社会中心に世界は動いてきたが、中心軸が再び移動し始め、東アジアへ向かっている。韓国、日本、中国がその3本柱だ。人口合わせて15億人。この地域がどこまで発展するのかは世界注目の的だ。

 特に、この10年来の中国の躍進は驚異的だ。それを象徴するのは、昨年の貿易額が1兆1500億㌦を記録、日本を抜いて世界第3位の貿易大国になったことだ。いまや「世界の工場」として中国製品は全世界に出回っている。10数年前に韓国と中国が輸出ランク争いをしていたのが嘘のようだ。外国人の直接投資も一斉に中国に向かい、昨年は600億㌦を突破した。

 韓日両国にとってみると、中国はすでに米国を抜いて最大の貿易相手国であり、韓日貿易500億㌦を含めるとこの3カ国間で巨大な貿易取引が行われている事実が浮き彫りになる。また、国別の対中投資額では香港とバージン諸島を除いて韓国と日本が1、2位を占めている。このように、地理的のみならず経済的にも韓日中3カ国は切っても切れない関係にある。

 米国のウォール・ストリート・ジャーナル紙は23日付で、「多くの経済専門家は20年内に中国が米国を抑えて世界最大の経済大国になると予想している」と報じた。米中央情報部傘下の国家情報委員会も最近の報告書で、「全世界の地政学的力の中心が2020年にアジア、その中でも中国側に傾く」と分析している。

 このような予測は対中、対東アジア牽制ででもある。事実、米国の車市場で、ビッグスリーの牙城を崩し韓日メーカーがなんと34・6%のシェアを占めていることが明らかになり、危機感を呼び起こしているともいう。

 東アジアに身を置くものとしては、韓日中の巨大なパワーが「平和で豊かな世界」実現へと向かってほしいと願わざるを得ない。そのためにも、3カ国の協力は欠かせないと思う。(S)