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2006/05/19

<鳳仙花>◆55年ぶりの南北鉄道再連結◆

 ソウルと新義州を結ぶ大動脈・京義線と東海岸を走る東海線の2つの南北鉄道が、今月25日試験運行される見通しだ。韓国戦争の最中の1951年6月に断絶されて以来、55年ぶりの再連結であり、南北交流・協力をさらに前進させる大きな一歩となるだろう。

 これは先週末開かれた南北実務協議で合意したものだが、必ず実現してほしい。というのも、2004年と昨年の過去2回、試験運行に合意はしたものの、北側の事情で不履行に終わった経緯があるからだ。

 南北鉄道再連結事業は2002年9月に着工、断絶区間の修復を終えている。京義線・東海線に並行して走る2つの南北道路は、金剛山観光と開城工業団地への足としてすでに開通している。軍事境界線を越え、人が行き来できる環境づくりが、徐々にではあるが整いだしていることの意味は大きい。

 振り返れば、2000年の初の南北頂上会談以降、重点的に推進された南北3大協力事業の中で、金剛山観光事業は断絶することなく今年で6年目を迎え、韓国から100万人以上が訪れている。また、開城工業団地の建設も順調に進み、2004年12月から生産を開始した。現在、韓国の中小企業約20社が入居している。南北鉄道事業も本軌道に乗ってほしい。

 今回の南北鉄道再連結は、5月25日に限定された、文字通り試験運行である。北朝鮮側は正式開通にはまだ躊躇しており、完全開通までには克服すべき課題が少なからずあるようだが、1回限りの展示効果的な行事で終わってはならないだろう。

 南北鉄道が南北交流・協力を力強く推し進める機関車の役割を果たせるよう、早期に全面開通に向け努力してほしい。特に、今なお生き別れ状態の1000万人南北離散家族にとって、「陸路を通じての再会」は悲痛な願いでもあろう。(S)