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2006/03/03

<鳳仙花>◆両極化解消と韓米FTA推進◆

 残り任期2年となり、盧武鉉大統領の言動が何かと話題を呼んでいる。就任3周年に際して持った青瓦台(大統領府)出入り記者との懇談会では、「残り任期2年の国政運営優先順位は両極化解消と韓米FTA(自由貿易協定)の締結だ」と強調した。

 両極化問題について、盧大統領が本格的な問題提起をしたのは昨年初め。今年は、新年テレビ演説と年頭会見で両極化解消を今年の核心課題と位置づけ、そのための税源確保問題まで触れた。「任期内に解決できないにしても、悪化はさせない」と固い決意を示している。

 確かに、韓国社会は所得格差だけでなく、地域格差、大企業・中小企業間格差など両極化現象が深刻化している。手に負えない状態になる前にぜひとも改善すべき問題である。具体的な取り組みを期待したい。

 韓米FTAについても並々ならない決意で臨んでいる。盧大統領はその背景について次のような趣旨のことを述べている。

 「わが国経済をもう一段階グレードアップするには、結局、開放された競争の中で成功しなければならない。我々が行くべき方向は先進国型サービス産業に挑戦するほかにないという結論に達した。それで始めたのがFTA交渉であり、このような判断により、当初各国の中の1候補にすぎなかった米国が全面に出てきた。しかし、米国とのFTAは複雑な問題が多くあり、残った任期の中で最も大きな争点になるかも知れない」

 現在、韓国は同時並行的に20数カ国とFTAを推進している。米国とのFTA締結は、国内映画界の猛反発が一つの足かせになっているが、今後の北米市場開拓に決定的な優位を築くことになるだけに、双方の利害調整に指導力を発揮してほしい。同時に、頓挫状態にある韓日FTA交渉をほったらかしにしていいはずもない。ぜひ交渉再開へ向けての努力も忘れないでほしい。(S)