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2007/02/16

<鳳仙花> ◆携帯電話―韓日の実力差◆

 日本の携帯電話の加入者数が1億人を超え、同様に韓国でも昨年末、4000万人を突破、韓日ともに事実上「携帯1人1台時代」を迎えた。しかし、普及率では両国とも世界トップクラスだが、端末の世界でみると、韓日には大きな開きがある。

 最近の調査結果によると、携帯電話の世界シェアは、ノキア、モトローラに次いでサムスン電子がシェア10・7%で3位で、LG電子は5位。日本メーカーはスウェーデンと合弁のソニー・エリクソンが4位につけているが、シャープやNECなどは軒並み圏外だ。このように、世界シェアで韓日メーカーに大きな差がついたのはなぜなのだろうか。

 一つには携帯電話方式の違いにある。韓国は、主に米国・香港などで採用されているCDMAを、日本はPDCという独自方式を採用した。一方で、世界210以上の国と地域では、欧州で開発されたGSM方式を採用し、これが世界標準となっている。日本はPDC方式にこだわったが、韓国はCDMA以外に輸出用としてGSM仕様の端末も生産した。このため、GSMを採用する人口の多いインドや中国などで販売を伸ばし、シェアを急拡大できた。

 第2は機能のシンプルさだ。日本ではクレジット決済機能、ワンセグ放送など高機能化されている。一方の韓国では、通話機能が充実しており、通話中心のGSMを採用する多くの国でも受け入れられた。日本の識者からも「海外は音声主体の安い端末が中心、高機能端末が売れる日本とは違う」という指摘がある。

 韓国と日本の人口差は1対3。人口の少ない韓国のほうがより世界での販売を意識せざるを得ない状況にある。その意味でグローバル化時代は、携帯電話に限らず韓国にとって新たな飛躍のチャンスになりそうな予感がする。そういえば、最近の韓国人、韓国企業の海外進出が目を見張るほど活発なのも、偶然ではない気がする。(U)