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2010/06/25

<鳳仙花>◆ワールドカップで活躍する韓国◆

 技と気迫が世界を魅了するワールドカップ(W杯)。南アフリカ大会のテレビ観戦で目をこすりながらの毎日を送っているファンも少なくないだろう。韓国サポーターの応援は今回も熱狂的だが、23日未明の韓国―ナイジェリア戦では全国60余カ所に設置されたパブリックビューイングに50万人以上が繰り出し、文字通り夜を徹しての応援となった。この「12番目の選手」の応援に応え、見事決勝トーナメント進出を果たした。

 今回のW杯大会は波乱万丈の展開となっている。南米勢を除き、強豪の欧州勢が苦戦を強いられ、優勝候補のスペインはまさかの初戦に敗れ、ドイツもセルビアに苦杯。前回王者のイタリアは連続引き分けに持ち込まれる。これに比べアジア勢は健闘しているといえ、韓国はギリシャを下し、日本もカメルーンから1勝をあげた。北朝鮮も王者ブラジルから一矢報いるゴールを決めている。

 韓国チームは、2002年の韓日共催大会で強豪のポルトガル、イタリア、スペインを撃破してベスト4に進出、「やればできる」を実証してみせた。今回も、第2戦でアルゼンチンに1―4の大敗を喫したが、韓国チームの闘争心が萎えることはなかった。全国民一体となった応援を背に受けていることを知っているからだ。

 いうまでもなく、サッカーはスポーツである。だが、これは単なるスポーツではなく、1個のボールさえあれば競技できる、おそらく唯一のスポーツだろう。貧富の差なく、誰でも参加できる基本的にハングリースポーツである。だから、世界で最も普及したのであり、今回アフリカ大陸で初めて開催された意味もある。だが、サッカーは過酷なスポーツであり、休みなく働き続ける機械のような強靭な肉体が必要だ。これまで体力面でアジアは欧州や南米より劣ったが、韓国や日本の活躍がアジアサッカーの水準を押し上げているのは間違いない。

 韓国が決勝トーナメントで最初に戦うのは、今大会絶好調のウルグアイ。ベスト4に進出した02年大会の夢を再現してほしい。頑張れ韓国!(S)