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2011/02/11

<鳳仙花>◆朴 智星(パク・チソン)選手の代表引退と財団設立◆

 韓国代表としてAマッチ100試合に出場し、韓国サッカーの発展に貢献した朴智星選手(29)が、代表チーム引退を発表した。「韓国代表チームで最高のスタープレーヤー」と称される不世出の選手だけに、惜しまれる代表引退だ。

 2002年サッカーワールドカップ(W杯)韓日共催大会一次リーグ最終戦のポルトガル戦で、朴智星選手の放った一発は韓国民にとって一生忘れられないシュートとなっている。0対0で迎えた終盤、朴智星選手がゴール前で決めた劇的なシュートで、韓国は16強進出を決定した。朴智星選手はその後も活躍し、韓国の4強入りに大きな役割を果たしている。先日のサッカーアジアカップ決勝戦で、在日4世の李忠成選手が、日本国民の記憶に残る「美しいシュート」を放ったが、朴選手の一発はそれ以上の輝きだったのである。

 ヒディンク代表監督(当時)がオランダ・PSVの監督に転進後、同監督に請われて入団。豊富な運動量で「酸素タンク」と評されるほどのプレーを見せた。英国マンチェスターユナイテッド(マンU)移籍後は、09年にアジア選手として初めて欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ決勝に進むなど、常にアジア人選手のトップとして活躍し続けた。

 その朴智星選手がこのほど、「朴智星財団」を設立した。韓国そしてアジアのサッカー界発展のため、才能がありながらも恵まれない環境にいるサッカー少年たちに奨学金を支援する活動を行い、サッカーを通した「幸せの共有」を目指すという。

 その初仕事として6月15日、ベトナムでチャリティーオールスター戦「アジアン・ドリーム・カップ」を開催する。韓国代表選手をはじめ、海外有名選手に朴選手自ら声をかけ、日本人選手にも呼びかける計画だという。収入は全額、ベトナムの少年サッカー発展のために寄付する。成功を期待したい。(L)